カード頭は完投王に任せろ! 25日、都内で「NPB AWARDS 2015 supported by リポビタンD」に出席した阪神藤浪晋太郎投手(21)は「完投王」死守に意欲を見せた。今季は221奪三振で初タイトルを獲得したが「一番こだわりたいのはイニング、防御率、完投数。長いイニングをしっかり投げていきたい」と力を込めた。

 今季7完投、4完封は両リーグ最多。チーム最多の199イニングを投げ抜いた。来季も中継ぎ陣の負担を減らすため、投球回数を重視。「1球で簡単にアウトを取るに越したことはない。身につけたい」。奪三振タイトル以上に、さらなるイニング増を狙うスタンスだ。

 そんな右腕に、金本監督も絶大な信頼を寄せる。来季開幕投手は白紙とするが、有力候補が藤浪とメッセンジャーであることは紛れもない事実。指揮官はテレビ番組の中で「どっちでしょうね。状態を見て決めるでしょうね」と話した上で「(カード頭の)金曜日とか(連戦最初の)火曜水曜は完投能力のある投手を持っていきたい」と説明。最も完投能力を持つ投手に藤浪の名前をあげ、そのスタミナに期待をかけた。

 藤浪自身は来季、200イニング突破を最低ノルマとしている。「自分さえしっかりやれば達成できる数字だと思います」。金本阪神の大黒柱として、マウンドに立ち続ける。