来年2月に米アリゾナキャンプを行う日本ハムが、帰国直後に“入れ替え戦”を行う方針であることが分かった。2月15日まで米アリゾナで過ごした後、同17日からは沖縄・名護での2次キャンプがスタートする予定。最初のクールには、例年同様、沖縄・国頭での1、2軍合同の紅白戦が組まれており、同戦を境にメンバーの入れ替えが行われることになりそうだ。

 当落線上の若手にとっては、帰国直後に「運命の一戦」が待っている。米アリゾナでは韓国チームとの練習試合なども予定されており、高卒2年目の浅間ら若手野手や、上原ら新人投手も1軍キャンプメンバーに名を連ねる可能性が高い。さらに栗山監督は「高浜、太田も可能性がある」と、1軍経験の少ない10代野手も米キャンプに連れて行くことを示唆している。

 一方で、故障明けの宮西、武田久やスロー調整の田中賢らは国頭の2軍キャンプに残留する見込み。地理的な問題で2月上旬に1、2軍のメンバーを変えることができないため、帰国直後からふるい落としや入れ替えがひんぱんになりそう。せっかく1軍キャンプでスタートした若手にとっては、国頭での紅白戦が開幕1軍をつかめるかの大事な試合になる。

 かつては新庄が同球場落成第1号となる本塁打を放つなど、日本ハムキャンプの見どころの1つでもある国頭での紅白戦。来春のキャンプは、例年以上に、熱く激しい一戦になるかもしれない。