元阪神投手の安達智次郎氏が7日の午前1時49分、肝不全のため神戸市内の病院で亡くなった。41歳だった。村野工時代にエース左腕として91年夏、92年春の甲子園に出場。同年秋のドラフト会議で松井秀喜(元巨人)を抽せんで外した阪神から1位指名され、喜びの涙を流しつつも「松井君が行きたかった球団で申し訳ない」と話した。

 将来のエース候補として期待されたが、1軍登板がないまま99年に引退。引退後は阪神の打撃投手などを務め、現在は神戸・三宮で飲食店を経営していた。昨年は体調を崩して2度入院。今年に入ってからは店も閉めたままだった。

 通夜は今日8日午後7時から、告別式は明日9日午前10時から。いずれも神戸市長田区北町1の24、シティホール高速長田で営まれる。喪主は母節子(せつこ)さん。