プロ野球12球団の新人選手研修会が12日、都内のホテルで行われた。

 「お声」も「お顔」も花丸だ。楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)の会話術がべた褒めされた。新人選手研修会の「話し方、インタビューへの対応」という講義で、講師を務めた元ニッポン放送アナウンサーの深沢弘氏(80)に「きみはもう、文句ないね」と受け答えの内容と明るい表情を絶賛された。

 「でかくなった?」というフランクな質問で始まった模擬インタビュー。夏場より増量した体について「50メートル走のタイムは速くなっているので、問題はないと思います。これから練習をやっていく中でベストの体重を探っていきたいです」とにこやかに答えた。直後、「文句ないね。表情も豊かだし、言葉もキレイだし」と太鼓判を押された。

 ハードルは高かった。深沢氏は事前に「見ていて明るくて楽しい。会うのを楽しみにしてきました」と話していた。質疑開始早々に軽々と飛び越え「分かりやすいし、自分を持っている。オコエ君みたいな選手はあまりいない」とべた褒めされた。楽天では昨年も安楽が「98点」と高評価され、14年は松井裕が堂々たる受け答えを見せていた。先輩たちに続いて“優等生”の座を確保した。

 深沢氏からは「もっと口を開けた方がいい」と1つだけ指摘されたが、「今後は気をつけたい」と素直に反省。不機嫌な時もきちんと対応するよう念押しされると、大きな声で「はい!」と返事した。注目選手として、多くの報道陣とファンに囲まれる日々。謙虚に自分の言葉を発信していく。【鎌田良美】