異例の新人4人選出で、開幕ダッシュに向けた刺激を与える。楽天が20日に仙台市内でコーチ会議を開き、1、2軍メンバーの振り分けなどを行った。既に1軍同行を明言していたドラフト1位オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)の他、同3位茂木栄五郎内野手(21=早大)、5位石橋良太投手(24=ホンダ)、6位足立祐一捕手(26=パナソニック)の1軍スタートが正式決定。梨田監督は「中堅やベテランに刺激を与えたい」と狙いを明かした。

 約2カ月後に迫った開幕戦に向けて、闘う態勢を整える。会議の冒頭、星野副会長から訓示があった。

 「ペナントレースは長距離でなく短距離。いかにうまいスタートを切るかだ」

 1歩目で後れを取れば、挽回には大きな力を必要とする。4人の抜てきでチームの競争意識を高め、勢いをつけて開幕戦に臨む狙いだ。またキャンプ恒例の早朝の声出しを、1、2軍合同で行うことも発表した。2月1日の初日は40歳の松井稼が務める。梨田監督は「これほどの選手が一番最初にやるということが大事。早くから頼んでおいた」と説明。士気を高めてロケットスタートを決める。【松本岳志】