モリモリ食べて、先発ローテに食い込むぞ! ハワイでの合同自主トレから帰国した楽天森雄大投手(21)が27日、コボスタ宮城の室内練習場で、帰国後初のブルペンに入った。捕手の下妻に座ってもらい35球。重い直球でミットを鳴らし「真っすぐの仕上がりがすごくいいです」と好感触を伝えた。

 ハワイでの「食トレ」が身になりつつある。出国前の12月。昨年まで合同自主トレで師事していた永井(昨季引退)との食事の席で「とにかく肉を食え」と助言されていた。「たくさん食べて、体を大きくしようと思いました」。現地では1日5食を基本とし、卵、牛乳などタンパク質を積極的に取り入れた。極め付きは1食900グラムの巨大ステーキ。「塩、ポン酢、ごまだれ、バーベキューソース。味を変えて何とか食べました。もう肉は見たくない。すしが食べたいです」と振り返る食生活の結果、体重はシーズン終了後から6キロ増。自己最高の82キロに到達した。

 ハワイでは、マウンド度胸につながる「不動心」を実感した。ある日、練習に向かおうと乗り込んだレンタカーの座席から、大量のゴキブリが出現。それでも「小さいやつなので。下妻とか武藤さんは驚いてましたけど、福岡ではもっと大きいのが出ますから」と冷静に対処した。飛躍を期待される12年ドラフト1位。「もう4年目。今年は結果を残さないといけない」と決意は固い。まずは2月1日から始まる沖縄キャンプで、山盛りのアピールをする。【松本岳志】