広島緒方孝市監督(47)が31日、宮崎・日南キャンプの宿舎で行った全体ミーティングで、2つのことを伝えた。25年ぶりの悲願を目指す今季へ、熱い思いを伝えた。

 <1>方針の確認 昨年の同日は「(野村前監督が)やってきた野球を継続する」としたが今年は「1点を奪う野球、攻撃。投手を中心とした守り勝つ野球を目指す。そのためにどこに力をつければいいか、考えてやってくれ」と明確にした。競争を期待し、目指す野球にフィットするアピールを求めた。

 <2>プロとは何か 1人1人に届くように「内容は言いませんが、当たり前のことを当たり前の言葉で伝えた」と言う。

 ドラフト1位岡田は「結果を出さないといけないけど、こだわり過ぎるなとも言ってもらえました」。昨季は最終戦で敗れ、0・5ゲーム差の4位に終わった。結果がすべての世界で、いかに力を発揮するか。プロ意識の結集による爆発力を求めた。

 「真赤激(まっかげき)」のキャッチフレーズにふさわしく、激しいキャンプになる。グラウンドは勝負の場。1軍スタートを勝ち取ったアドバンテージはあるが、「結果を残したやつが出る。そういう1年になる」。指揮官自身も勝負の2年目。4位から上位浮上へ。広島らしい激しい春になる。