【ピオリア(米アリゾナ州)1日(日本時間2日)=木下大輔】2・8が完全復活の起点となる。日本ハム斎藤佑樹投手(27)が8日(日本時間9日)に予定される韓国ロッテとの練習試合で今季初登板することが分かった。3イニングを投げる見込みで、先発ローテーション入りへ向けた最初の試金石となる。春季キャンプ初日からブルペン入りし、変化球を交えながら56球。1週間後の実戦へ向け順調なスタートを切った。

 肌を刺すような寒さも、吹き飛ばす熱投だった。斎藤がキャンプ初日にブルペン入り。気温が10度を切っていた午前中の投球ながら、1球ごとに躍動感は増した。「めちゃくちゃ良かったわけじゃないけど、自主トレでやってきたことはできた。寒さのわりに、意外と動けました」。栗山監督ら首脳陣も見守る中で、きっちりとキャンプに合わせて仕上げてきたことを証明した。間近に迫った今季の実戦初登板へ順調な滑り出しとなった。

 先発ローテ入りへ向けた初陣も、この日までに内定した。今季のチーム初対外試合となる8日(日本時間9日)の韓国ロッテとの練習試合で3イニング程度をメドに登板する見込み。先発すれば“開幕投手”となる1週間後の実戦を見据えて、変化球も入念に確認した。「とりあえず真っすぐを…という感じではないです」と、キャンプインと同時に実戦感覚を呼び起こそうと調整。先発争いの先手を打つ結果を残すため、スタートから飛ばした。

 今オフは右肩の可動域を広げるトレーニングに重点を置いた。12年日本シリーズで痛めた右肩を再強化し、13年以降は低迷する成績を浮上させることが今季の最大目標となる。初日の早朝。意気込みを問われ、即答した。「この数年、結果が出ていないので、やらなければいけない」。あえて口に出して、自分にプレッシャーをかけた。今年こそ完全復活を期すプロ6年目のシーズン。有言実行へ、結果を積み重ねる。