三塁争いも激しさを増している。阪神今成亮太内野手(28)が7日、沖縄・宜野座球場で行われた実戦形式のシート打撃で、右翼越えの三塁打を放った。新井、新助っ人ヘイグとの三塁レギュラー争いは激化する一方だ。

 「昨日(6日)ライトオーバーできなくて悔しかったんで、ライトオーバーしました。常に貪欲な気持ちでやっていきたいと思っています」

 一打でアピールした。前日6日は同じポジションを争う新井がシート打撃で左翼へのアーチを放ったが、今成の飛球は右翼手のグラブに収まった。この日は逆転。今成がフルカウントから鶴の直球を右翼の奥深くまで運ぶ。新井は無安打。新戦力ヘイグは2日連続で無安打に終わった。

 ホットコーナーの争いが熱くなってきた。金本監督も「サード(争い)もね。ヘイグにダブル・リョウタ(新井と今成)。今成の打撃も捨てがたいし、良太のパワーも捨てがたい。今からなんですけど」。今成は守備では3度、三ゴロをきれいにさばき、併殺を完成。攻守でアピールに成功した。

 ノックでは一塁や二塁も守る。キャッチャー道具も沖縄に持ち込み、ブルペンでの捕球も考えている。これまでも外野での試合出場機会もあり、投手以外は全部こなす。「足は速くないですけど、隙を突くような走塁もしていきたいし、打撃でもアピールしたい」。試合に出るために、どんなところでも元気印が存在感を示す。【宮崎えり子】