開幕投手に内定するDeNA山口が「100%」のお墨付きをもらった。中日との練習試合に先発し、予定イニングの3回を1安打無失点、4奪三振と完璧な投球を披露した。主力が並ぶ相手打線を涼しい顔で片付け、「ストライク先行でいけたし、初の実戦としては良かった」と手応えを口にした。ラミレス監督からも「開幕戦が楽しみ。疑いなく100%、山口を開幕投手にしたい」と合格点を与えられた。

 今季から新球として取り入れたワンシームが投球全体のレベルアップを象徴していた。2回、先頭で迎えた中日の新外国人ダヤン・ビシエド外野手(26=ホワイトソックス3A)をカウント1-2と簡単に追い込むと、最後は外角ボールゾーンからベース板付近に食い込む“バックドア”で見逃し三振に仕留めた。「右打者のアウトコースから入れるボール。狙い通りだった」と、前日13日の練習試合で来日1号を放ったメジャー通算66発男に手も足も出させなかった。

 キャンプではハイペース調整を続け、ブルペンでの球数は1100球を超える。チーム最多の球数を投げ込んでおり、「この時期にしてはストレートがいっている。効果は出ていると思う」と初実戦での好感触につなげた。自身初の大役に向け、現時点では死角がない。【為田聡史】