楽天梨田昌孝監督が就任後初の対外試合を白星で飾った。「勝ちにはこだわっていなかったが、若い選手がいい働きをしてくれました」。試合中はあえて細かいサインを出さず、選手の自主性を促した。打線は10安打のうち9安打が早いカウントからで、スタートの判断は本人に任せて5盗塁。「初球からでもどんどん打ちにいってほしいと思っていた。今日の結果は、選手たちが、それぞれいい準備をしていたということでしょう」と積極性を評価した。

 昨年10月の就任以降、選手には準備の重要性を伝えてきた。得意のダジャレもその1つ。「何か面白いことを言うと、次も何か来るんじゃないかと心の準備をするでしょう。野球も同じ。他の打者が打っている時に配球などを確認して、自分の打席に向けた準備をする」。積極的なスイングとスタートは「準備」の産物だった。