金本阪神の宜野座キャンプ・サバイバルレースが最終コーナーを回った。阪神金本知憲監督(47)が19日、今春キャンプでの1、2軍の入れ替えを最終クール開始の25日まで行わない方向性を示した。「落とす選手がなかなか見当たらない。ファームが全部終わるまでないかもしれない」と話した。

 金本監督が「悩みどころ。無理やり連れてこない」とうれしい悲鳴を上げるのは、若手が奮闘している証拠だ。キャンプ前は「明らかにチンタラしてたら(入れ替えは)初日からでもあり得る」と鬼宣言していたが、実戦2本塁打の陽川を筆頭に横田、緒方らも、必死にしがみついている。

 今日20日の楽天戦、21日のオープン戦初戦のヤクルト戦は、生き残りをかけた争いになる。2軍キャンプは24日に打ち上げ。現時点ではドラフト1位高山や同6位板山が昇格候補だ。金本監督は20日の試合について「まだまだ自分たちの打撃をさせてあげたい。(戦術面の)細かいことはまだやらない」と期待した。