巨人は22日、東京都内のホテルで会見を行い、野球賭博に関与していた高木京介投手(26)との契約を解除したと発表した。福田、笠原、松本竜の元投手に続き、契約解除は4人目。会見に出席した久保球団社長は「再びこのような事態を引き起こし、心からおわび申し上げます。開幕直前に野球ファンの期待と信頼を大きく損なうことになりました。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 高木京に球団の処分を伝えた森田総務本部長は、その様子を報道陣に説明した。「直立不動で目は伏せがちで神妙な表情で聞き入っていた。最後に『関係者、チームメート、そしてファンの皆様に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分はプロ野球に汚点を残してしまった。深く反省していきたい』と言っていた」と話した。

 NPBの処分については「1年の失格とは全く予想していなかった、と。『同じようなことをしたのに、福田さんたちが無期の失格であると思うと心が痛い、心が苦しい』と言っていた。『やってしまったことの重さを考えると、野球をやる資格はないと考えてきた。今はどう考えていいか分からない』と言っていた」と明かした。

 球界復帰に向けた協力について、具体案を避けたが、サポートする姿勢を示した。「球団として、できる限りのことはやりたいと思っている」と話した。

 ◆野球協約第10章「復帰手続」の要旨 失格選手が復帰を希望する場合、処分の期限満了翌日から申請が可能。処分当時の所属球団に対し復帰理由を記入した復帰申請書を提出。所属球団はこれに意見書を添付してコミッショナーに提出する。コミッショナーが復帰は正当なものと判断すれば申請は受理され、処分当時の所属球団に復帰する。