DeNAアレックス・ラミレス監督(41)が夢の1歩を踏み出す。24日、マツダスタジアムで前日練習中にグラウンドで選手1人、1人のもとに歩み寄り、声を掛けた。最後はがっちりと握手を交わし、士気を高めた。

 「ここまでハードに練習をしてきた。明日が待ち切れない気持ちだ。今日、選手たちはいつもとは違ったモチベーションでフィールドに立っている。いい状態で開幕戦に臨んでほしい」と高揚感を漂わせた。

 ついに大きな夢がかなう。現役時代から「プロ野球の監督になりたい」と公言してきた。14年に現役引退してからは夢に向かって真っすぐに歩いてきた。オリックスでの巡回アドバイザーを経て昨季のシーズン後にDeNA監督就任が決定。そしてようやく指揮官として初陣を迎える。

 「本当にやっとここまでたどり着くことができた。自分の夢がかなった。本当に特別な気持ちでいる。長年、準備してきたことを発揮して素晴らしいシーズンにしたい」と真っすぐ前を見た。

 プロ野球の元日を意味する開幕戦。当日の朝食は何を食べるかと問われると「現役時代はケンタッキーとかマクドナルド。おいしいでしょ。サブウェイもいいね」とにっこり笑った。緊張感と自然体を織り交ぜ、ラミレス監督がペナントレースに挑む。【為田聡史】