オリックスは楽天に2連敗で、開幕から4カード連続勝ち越しなしが決まった。対照的なのは「アーチ力」の差だった。楽天の2人の外国人が勝ち越し、ダメ押しと効果的な1発を放った一方、オリックスはまたもノーアーチで開幕から10試合連続。1950年(昭25)の2リーグ制後、12年と並ぶ球団ワーストタイ記録となってしまった。

 「終盤に粘りは出てきたけど、早い回に(相手先発を)つぶさないと苦しくなる。ずっとそのパターンが続いている。本塁打もどこかで1本出たら良かったけどね」と福良監督。1回、入れば逆転3ランという糸井の右翼への大飛球はビデオ判定の結果、わずかにファウルだった。6回はルーキー吉田正の本塁打性の打球が右中間フェンス上段を直撃する二塁打となった。ツキにも恵まれず、歯車がかみ合わない試合が続く。