巨人は15日、14日に地震が発生した熊本で予定されている19日の中日戦を開催する方針で調整を始めた。この日午後、球団職員が現地入り。熊本市内のチーム宿舎や球場などを調査した。道路状況が不安定なため十分な食材を確保できるか不確定との連絡を受け、宿舎の変更も含めて検討中。ジャイアンツ球場を訪れた堤辰佳GM(50)は「(自分は)決める側ではないが現場としては開催を前提に進めている。高橋監督とも一応やる前提で話をした。(結論は)明日(16日)には」と語った。調査結果を踏まえ総合的に判断する。

 被災地支援も行う。今日16日からの広島2連戦の試合前、広島の選手と東京ドームで募金活動をする。長野選手会長は「熊本の知り合いに連絡しました。報道されている以上に大変みたいなので少しでも力になりたい。何かできることがあれば選手たちでやりたい」。高橋監督は「朝、ニュースで見ましたけど大変なことになっている。来週(試合が)どうなるか分からないですけど、やれることをやっていこうということだと思います」と賛同した。

 熊本での中日戦で先発が有力なポレダは「悲しい出来事。登板するなら復興を祈り、願いながらマウンドに立ちたい」と神妙に語った。グラウンドでの全力プレーも当然、被災地への励みになる。長野は「(試合を)やる、やらないは僕たちではどうにもできない。選手としてしっかり準備するだけです」と力を込めた。【浜本卓也】