DeNAが連勝を自滅で止めてしまった。4失策の拙守が足を引っ張り、3失点完封負けを喫した。

 先発山口俊投手(28)は6回6安打3失点(自責1)と粘投したが、打線の援護なく、自身今季初黒星を喫した。

 1点を追う6回だ。この回先頭の巨人村田に二塁打を許し、無死二塁のピンチを訪れた。打席でバントの構えを見せる小林誠に対し、一塁手のホセ・ロペス内野手(32)は猛チャージで重圧をかけた。投前へのバントを処理したロペスが体を回転させながら三塁へ送球。タイミングは完全にアウトだったが、送球が浮き、三塁手を飛び越えて、ワンバウンドでエキサイトシートに…。痛恨の適時失策で1点を失い、なお無死二塁のピンチが続いた。さらに、失策と安打で1死満塁。坂本に中犠飛を許し、リードを3点に広げられた。

 ミスで完全に試合の流れを失った。アレックス・ラミレス監督(41)は「最近は守備が良かった。まさか、このようなプレーが起こるとは思っていなかった。それが負けにつながってしまった」と敗因に挙げた。ここまでリーグワーストの69得点と得点力不足に苦しむチーム状況下で守備のミスは重くのし掛かる。1回と4回には飛雄馬内野手(25)にも失策が出ていた。

 反撃に出たい打線も沈黙が続いた。4番筒香嘉智外野手(24)と倉本寿彦内野手(25)が2安打で活路を見いだそうとしたが、後続が倒れて得点は奪えず。巨人先発今村を攻略しきれず、ラミレス監督は「スピードはそこまで出ていなかった。インコースのボールを見逃し、打ち損じが苦戦の要因」と悔しさをにじませた。