ソフトバンクのバンデンハークが、昨年のデビュー以来、無傷の13連勝を飾り、66年堀内のプロ野球記録に並んだ。6回2失点でリーグトップタイの4勝目。昨年7月以来2度目となる3、4月の月間MVP獲得の可能性も出てきた。チームの貯金は今季最多の6となった。

 「自分1人でやっているわけではない。裏方含めチーム全員でつかんだ勝利。この記録が続けばチームも勝つってことだから、いいことだね」

 マウンドが硬くて高い京セラドーム大阪は昨年も2戦2勝で無失点と好相性。この日は初回にモレルに先制2ランを許したが、2回以降は6回までゼロ行進。安定感は変わらなかった。

 サッカーが人気の母国オランダでは、日本での活躍は報じられておらず「オランダは野球が盛んではないし、友達も何も聞いてこないよ」と笑うが、50年ぶりの堂々のデビュー13連勝で、日本球史にその名を刻んだ。【福岡吉央】

 ▼バンデンハークが来日初登板の15年6月14日広島戦から13連勝となり、66年堀内(巨人)が持つデビューからの連勝記録に並んだ。デビューからの条件を外しても、外国人投手の13連勝は87~88年郭泰源(西武)に次いで2人目のタイ記録。堀内は13連勝のうち10勝が完投、郭泰源は11勝が完投だったが、バンデンハークは20試合先発して完投0。過去に完投勝利なしの13連勝は、オール救援勝利の92~93年鹿取(西武)99年篠原(ダイエー)08~09年山口(巨人)と13連勝目まで12勝が救援勝利の81~85年中田(阪神)がいたが、すべて先発途中降板で13連勝は初めて。