「ショックだ」「早くうみを出し切って」。野球賭博問題で29日、元巨人の笠原将生容疑者(25)ら2人が警視庁に逮捕された。ファンらは落胆し、全容解明を求める声が上がった。

 巨人対ヤクルト戦があった東京都新宿区の神宮球場。巨人のユニホームを着て観戦に訪れた埼玉県杉戸町の自営業山高龍雲さん(36)は「まだ関与者がいるのではないかとみんなが思っている。早くすっきりしたい」とこぼし、「巨人軍は紳士たれ」の伝統を引き合いに「これからは本当の紳士になってほしい」と注文した。

 「問題が起きてから巨人ファンと言いづらかった」と漏らすのは東京都世田谷区の会社員島小織さん(30)。「逮捕は残念だけど、けじめをつける意味でも仕方がない」と厳しい目を向けた。

 年間100試合以上の巨人戦を球場で見ているという千葉県いすみ市の江沢秀之さん(50)は「笠原容疑者はもちろんいけないことをしたが、1人だけつるし上げるのはいかがなものか」と指摘。「他球団の選手がいないかも含めて徹底的に捜査してほしい」と訴えた。