中日は投手陣の崩壊が止まらず、初の同一カード3連敗を喫した。一時は4点リードしたが、先発ネイラーが5回に一挙6失点で大逆転を許した。広島には5連敗。一刻も早い再建が迫られる。

 「3試合で31点か。それじゃ勝てるものも勝てない。チーム的に苦しいところ。みんなで乗り越えないと。そういう時期でしょう」と谷繁監督はぼやいた。この3連戦は若松が6失点、伊藤は5失点、そしてネイラーが8失点。先発が試合を壊した。

 友利投手コーチは「この3試合はひどいとしか言いようがない。失点の仕方もダメージが残る」。1回は無安打ながら押し出しで1失点。3回は1安打で失点。ネイラーが与えた5四球すべて失点に直結した。開幕ローテーションを張りながらまだ1勝で、降格の危機だ。

 前日、右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折した高橋が離脱した。周平ショックが心配されたが、打線は広島より6本も多い16安打を浴びせた。5回にはすべて初球打ちの4連打で3点を奪った。高橋に代わって「3番三塁」で初先発した森野は2安打。守備では2失策がともに失点につながったが、実戦勘が戻れば頼れる存在になる。これだけ打たれ、負けても、まだ貯金がある。悲観ばかりするのは早い。【柏原誠】