日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷をラグビー日本一チームが盛り上げた。

 5日、イースタン・リーグ楽天戦の始球式をパナソニックワイルドナイツの北川智規(32)が務めた。

 グラブと硬式球を握って登場した北川は野球のボールがどうもしっくりこないのか、主審からの「プレイボール」と同時に首を横に振りながらラグビーボールを要求。駆けつけた同僚の三輪からボールを受け取ると、そのままホームベースを目掛けて蹴りこみ、捕手後方への大暴投となり、バックネットに突き刺さった。意表をついたラガーマン流?の始球式に、詰め掛けた3560人以上の来場者は拍手喝采だった。大役を終えた北川は「普段ラグビーの試合ならボールの一点に集中すればいいけど、今日は目の前に人がいっぱいいてとても緊張した。キャッチャー目がけて蹴ったんですが、ちょっと力が入り過ぎましたかね。でも、あまり経験できることではないので楽しかったです」と笑顔だった。

 この日は、特定非営利活動法人ワイルドナイツスポーツプロモーションの協力の下で、ホラニ龍コリニアシ(34)などラグビー日本代表経歴を持つ日本一のラガーマンたちが続々と鎌ケ谷に登場。サイン会などで熱狂するファンを見ながら、生身の“ゆるキャラ”「DJチャス。」は「実は喜んでいたのはファンだけじゃないんだよ。裏では筋肉自慢の選手たちが『どちらが逞しいですか?』などと筋骨隆々の体を競っていたり、みんな初めて見るラガーマンたちに興味津々な様子だった。次なる異種競技コラボはラグビーに、競馬に、プロレスに…、ん~、7月30、31日の鎌スタ☆祭か、8月11日の鎌スタ☆ミステリーナイトあたりが何かすごそうだな?」と、次なる企画を示唆しながらも超満員になったスタンドを見上げて安堵(あんど)の表情を浮かべていた。