オリックスが強打の西武に打ち勝ち、2カード連続で勝ち越した。昨年2勝11敗と「鬼門」の西武プリンスドームでは2年ぶりのカード勝ち越しだ。5位西武と再び勝率で並び、3位日本ハムにも0・5差と迫った。T-岡田が自己最多タイの1試合4打点。4年ぶりと聞いて驚きの顔だった。

 「マジッすか? 久しぶりですね。西武ドームは(開幕戦で逆転サヨナラ負けなど)最後まで何があるか分からない。取れるところで取らないと。去年ここで散々やられた分をやり返さないといけないですから」

 追いつかれた直後の3回に2点突き放し、なお2死二、三塁。一塁手を強襲する内野安打は、二塁からモレルの好走塁で2点適時打に。5回も右翼線二塁打で2点を追加。「モレルがよく走ってくれた。チーム一丸の勝利」と強調した。

 小谷野に右足首痛の影響があり、中島は不振でスタメンを外れた。糸井も体調が万全でなく、安達は難病を抱える。日替わりオーダーが続く中で、生え抜きの大砲の復調は朗報だ。

 T-岡田は「子供に夢を与えられる職業。僕は守備より、チャンスに強い打撃を見せたい。そういう意味でも今日は良かった」と、こどもの日の勝利に笑顔。今日6日ロッテ戦は、今季初の中5日でエース金子が先発する。【大池和幸】