譲渡金の上限が2000万ドル(約21億円)に設定されている現行のポスティングシステムが、新たに1年間延長されることが6日までに決まった。

 現行制度の改正を希望する場合は、3年契約が終了する10月31日の180日前となる5日までに相手側に通知する必要があったが、日本野球機構(NPB)、米大リーグ機構(MLB)の双方とも改正を申し入れなかった。

 今オフは同制度を利用する日本選手が少ないとみられることや、MLBが選手会との労使交渉に時間を割いていることなどが理由。

 将来的には日本ハム大谷がポスティングシステムを使って米国移籍を目指す可能性があり、制度を改正する場合は、譲渡金の上限額の有無や、金額などが争点になる。NPB、MLBともに改正を申し入れなければ1年間の自動延長となり、「大谷ルール」の協議は、来年以降に持ち越されることになった。