中日ドラフト1位小笠原慎之介投手(18)が早ければ来週にも先発登板する可能性が出てきた。20日に1軍合流した左腕は24日、出場選手登録。DeNA戦はブルペンで待機した。先発したドラフト2位佐藤が3安打4四球3失点で最短の2回0/3でKO。先発ローテーションから外れることが確実となり、交流戦のローテが再編されることとなった。

 小笠原は24日、ブルペンで2回に1度、肩を作ったという。「緊張感はあったけど、オープン戦でも(ブルペンに)入っているので」と冷静に語った。谷繁監督は起用について「延長12回で慎之介しか残ってなかったらいかないといけない。でも競ったところではちょっとね」と説明。シーソーゲームが展開される中、高卒ルーキーのプロデビューはお預けとなった。

 開幕ローテに入った投手で1軍のローテを守っているのは若松のみ。左肩痛で2軍調整中の大野が交流戦から1軍復帰予定だが、31日から始まる6連戦の先発陣が足りない。開幕直後からローテを回していた小熊、ネイラー、山井は2軍調整中。人員が不足しているのは間違いない。

 小笠原もチームの力になるべく気を吐いている。「1位を狙える位置にいる熱いチーム。僕が入って熱を冷まさないように、もっと熱くできるようにしたい」と気合満点で試合に臨んでいた。2軍で先発の経験を重ねてきた18歳が、チームのピンチを救うピースとなる。