阪神鳥谷はヤクルト戦の前、金本監督から熱血指導を受けた。練習の序盤、神宮外苑の室内練習場で2日連続の早出特打を敢行。指揮官は野手練習が行われるメイングラウンドを離れ、わざわざ悩める野手キャプテンのために室内に向かった。フリー打撃を始めると、打席の真後ろと正面からじっくりチェック。打撃の合間を縫って、約15分間に渡って2人だけの密着指導が行われた。

 金本監督は自らスイングで手本を見せながら「バットが波打っている」、「ポイントはベースの前で」などとアドバイス。ポイントが近く窮屈になっている打撃の改善を試みた。右肩よりグリップを投手側に持っていってから、バットの先で円を描くイメージ。鳥谷は素振りを繰り返しながらスイング軌道を確認した。

 21日広島戦からは打順8番となり、はい上がることを期待している。鳥谷は前日25日ヤクルト戦で8戦ぶりの1発を放ったが、指揮官は「本来の当たりじゃない」と指摘。「本来は1、2、3番を打ってほしい」と願う男に、早期復活への思いをぶつけた形だ。ヤクルト戦では敬遠の1四球はあったが、空振り三振を含む3打数無安打。今日27日巨人戦は結果で期待に応えたい。