京産大が3季ぶり11度目のリーグ優勝を決めた。勝ち点4で首位を走っていた大商大との最終節での直接対決で、初戦の1敗後に連勝。勝ち点、勝率で並び、優勝決定戦に持ち込んでいた。

 初回に原井佑輔内野手(4年=福知山成美)が中前打を放ち、二盗と敵失で1死三塁の得点機をつくった。中北昂希外野手(3年=奈良大付)の犠飛で1点を先制し、5回に原井、中北の連打と藤原隆蒔内野手(4年=近江)の犠飛で2点を追加。7回に大商大に1点を返されたが、8回に福山大貴主将(4年=明石)の適時打でダメを押した。

 昨季までチームを支えた投手陣が卒業し、チームにとって開幕2カード目の大院大戦は1回戦の0-11の完敗などで勝ち点を落とした。最終節の大商大戦も初戦を1-10で落とし、1敗もできない状況に追い詰められた。そこからの3連勝だけに、感激もひとしお。ゲームセットの瞬間、勝村法彦監督(59)は肩を震わせてうれし涙にくれた。「すごく厳しい戦いだった。1試合ごとに選手が経験を積んで、落ち着いてやれるようになりました」とあふれる涙を何度もぬぐった。

 1年春からレギュラーになり、全国デビューを飾った藤原は「全国で勝ちたい。チャンスで三振するなど悔しい思い出ばかり。今度こそチャンスで打てるように」とまた次のステージに目を向けた。