日本プロ野球選手会は15日、福岡市内で臨時大会を開き、日本野球機構(NPB)がコリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しを進めていることについて、選手への説明が十分でないなどとして後半戦開始時からの新基準導入には反対する方針でまとまった。

 16日に開かれる規則委員会でNPB側に意向を伝える。

 楽天嶋基宏会長は「NPBは新しい運用基準をオールスター明けから適用したいということでしたが、内容についてまだ最終的なものではないため、今日の段階では結論が出ませんでした。運用基準が明確になり、選手全員が納得した時点で、新しい基準に合意したいと思います」と説明。

 NPBは前半戦終盤に12球団を巡回して新基準を説明し、16日の規則委での確認を経て後半戦からの運用を目指していた。

 嶋会長は「監督、コーチには説明されたんですけど、僕は正直リハビリで2軍施設にいますが、そちらの方には届いてないですし、選手全員にこのルールが説明されたわけではない。プレーするのはやはり選手ですし、このワンプレーによって1点入るか入らないかで、これから大事な時期に入って、勝敗が変わってくる。やはり選手全員が、1軍の選手、2軍の選手全員が納得してからではないと厳しいのではと思います」と話した。

 現在のコリジョンルールは、守備側の選手が走路に入れないという基準を厳格に適用しているが、見直し案では実際に衝突が発生したときに捕手のブロックや走者の体当たりがあったかを判断する方針だった。