ソフトバンク和田が早大の後輩有原との対決を制し、リーグ単独トップの11勝目を挙げた。4回に大谷に左中間へのアーチを浴びるなど、先に2点を失った。しかし被弾で吹っ切れた面があったという。「いい音がしていた。気持ちのいいホームランを打たれた。切り替えられた」。相手打線を調子づかせることなく、5回以降は封じ込めた。「これ以上は点をやれない必死の気持ちで投げた」。7回を3安打2失点。この姿に打線が応えた。

 金曜日に先発する和田は、今回から8月下旬まで日本ハム、ロッテの上位球団としか対戦しない。「今日の試合は大事な1戦目。相手も大学の後輩だし、絶対に負けたくなかった」。右打者の内角を厳しく突くなど攻めの投球も好投の要因だった。「次は本拠地でまた対戦する。ホッとしていられない」と表情を引き締めた。投手陣の精神的支柱が日本ハムの追い上げを許さない。