巨人が踏ん張れない。先発大竹寛が初回に出ばなをくじかれる3失点。同点に追いついて迎えた5回1死二塁。勝負の分かれ目で、ロペスへのスライダーが真ん中に入って勝ち越し打。筒香の内野安打を挟んで宮崎にも適時二塁打を食らって降板した。前日内海に続き先発が6失点KOと2日連続で「ラミチャンス打線」の餌食となった。大竹寛は「初回というより5回。あの回が悔やまれる」と、ベテランだけに試合を決した分岐点の失投を悔いた。

 悪い流れを断ちきれない。首位広島に直接対決で敗れてマジック点灯を許した24日から、6月12日以来となる4連敗。4試合31失点ではなかなか試合も作れない。約1カ月かけてコツコツと縮めてきた首位広島とのゲーム差は、今季最大の11に逆戻りしてしまった。

 負の連鎖を止めるべく、今日28日の先発には昨季から14連勝中のマイコラスを中4日でたてる。高橋監督は「(状況が)苦しいのは今に始まったことではない。こちらがいまさらケツをたたいたりする前に、選手はしっかり分かっていると思う」と選手への信頼を口にした。ファイティングポーズを、まだ下ろすわけにはいかない。【浜本卓也】