オリックスが楽天に今季最多タイ19安打を浴びせ、4連敗を止めた。その中心は、守備で二足のわらじを履く伊藤だった。2試合連続で一塁起用された14年ベストナイン捕手はバットで大暴れ。2回は10球目を左前に先制打を放つと、そこから1年ぶり2度目の4安打と止まらなかった。

 「慣れない守備でも、頑張ってる投手に迷惑をかけられない。どこを守っても一緒。勝つことしか考えていない」。伏見に借りているファーストミットを携え、1回の難しいハーフバウンド処理など、多数の守備機会を無難にこなした。

 2日前の今カード初戦は金子とバッテリー。前日の2戦目はプロ入り後初めて一塁でスタメン出場した。高校時代に一塁と三塁を経験したが「プロとは勝手が違う」と戸惑うことも多い。「今は他のメンバーと比べても(伊藤)光がいい」と福良監督。打撃好調をキープすれば、外国人が低調なこともあり、今後も併用が見られそうだ。