ロッテ山室晋也球団社長(56)は4日、伊東勤監督(54)に来季続投を要請する方針を明かした。「(重光昭夫オーナー)代行の最終GOサインが出ないと」と前置きした上で、「おおむね、そう(続投)考えている」と続けた。今後、球団内の意見を最終的にまとめた上で、早ければ1週間ほどで重光代行に「続投」を進言する。

 伊東監督は就任4年目。3年契約を終え、今季は1年契約を結んだ。球団はAクラスを来季続投の目安としてきたが、3日の時点で貯金8の3位。4位楽天とは9ゲーム差で、残り試合数からいって、球団では85年の稲尾監督以来31年ぶりとなる2年連続Aクラスが、確実な状況となっている。成績に加え、山室社長は「チームの把握力、将来の布石、ファンサービス、フロントとのコミュニケーションも含めて」と、総合的に評価しているとした。

 なお、重光代行が続投に反対する可能性については、山室社長は「ないと思っている」。また、伊東監督は「(来季契約の話は)一切、聞いていません」と話すにとどめたが、日頃から伊東監督と話し合いを持っている山室社長は「(続投要請を受諾すると)思っています」と話した。