一般女子代表のダラーズ(石川)が学生代表の日体大を9-4で破り、初の日本一に輝いた。

 先制したのは日体大。1回表、左越二塁打で出た三井が、内海の内野ゴロ相手悪送球の間にホームインした。

 対するダラーズは3回裏、二死から四死球で得た一二塁のチャンスに、2番宮野が左前適時打。同点に追い付く。

 日体大は続く4回表にすかさず反撃。三井、内海の連打で無死一三塁とすると、4番高原が右前2点適時打を放った。さらに相手エラーで1点を追加。4-1とした。

 しかし、5回裏にダラーズの攻撃が爆発する。無死満塁から坂下がエンタイトル二塁打で2点を返すと、相手パスボールで同点。さらに今崎の中前適時打で5-4と逆転に成功した。その後も相手本塁悪送球の間に2点、宮野の右前適時打などで2点を追加。この回一気に8点を奪って、勝負を決めた。

 最優秀選手賞には、3安打の猛打賞で逆転優勝に貢献した主将の宮野雅子(30)が選ばれた。「1-4にされても、チーム力があるのでいけると思っていた。誰もあきらめずに全員で戦えたので、優勝できたんだと思う」と笑顔を見せた。

 勝負の5回裏、無死一二塁から送りバントを2度失敗したが、左前打で満塁とし、坂下の2点打に結びつけた。「タイムリーより、あそこでつなげたのが大きかった」と宮野は言葉を弾ませていた。