広島野村祐輔投手(27)が6日、マツダスタジアムで社会人・JR西日本との練習試合に登板し、先頭打者の打球を首の右側に受けた。その場にうずくまる右腕に、トレーナーは慌ててベンチを飛び出し、畝投手コーチも走ってマウンドへ向かった。野村はベンチに戻り、緒方監督から交代を告げられた。幸い軽傷とみられるが、予定されていた13日のCSファイナルステージ第2戦に向け調整の影響は必至だ。

 野村は試合後「明日になってみないと分からない。こうなったことは仕方ないので、しっかりやっていきたい」。試合中にはアイシングと電気治療。試合後も病院にも向かわず、今日7日朝の経過を見守る形をとった。松原1軍チーフトレーナーも「緊急を要する状態ではない」と説明した。

 ただ3イニングを予定していた球数が8球で終わっただけに、影響が出る可能性も否定できない。CSへ“ぶっつけ”になる可能性も、ローテーションが変更となる可能性もある。16勝を挙げ最多勝と最高勝率に輝いた右腕の底力が試される。【池本泰尚】