東北学院大は4-3で2位・東北福祉大に先勝し、最終日を待たずに今季3位が確定した。今節、勝ち点を取れなくても、下位チームが勝率で及ばなくなった。

 2点を追う8回裏2死走者なしから5者連続安打で逆転。7番・馬目(まのめ)拓也三塁手(2年=仙台育英)が勝ち越し打を含む2安打2打点の活躍でAクラス残留に貢献した。前節まで打率2割4分1厘と低迷していた馬目は「みんなが一生懸命つないでくれた。自分も流れに乗りたかった」と2死一、二塁からの中前殊勲打を振り返った。

 チームの窮地を全員で乗り越え、1970年(昭45)春のリーグ創設時から維持してきたAクラス(3位以上)を死守した。リーグ2位の今春後、一部部員の不正飲食問題で3カ月間の活動(全体練習)自粛。責任を感じた菅井徳雄監督(59)の辞表が7月に受理される中、今秋は山本正太監督代行(4年)を含む学生たちだけで戦ってきた。第4節で春最下位の宮城教育大に連敗し、Bクラス転落の危機に。前節の仙台大戦は目の前で優勝を決められる悔しさも味わった。馬目は「お世話になった4年生をBクラスにしたくなかった」。勝ち点獲得に王手をかけた山本監督代行は「いい経験になっています。次(来春)につながってよかった。勝ち点を取りに行く」と今日16日の第2戦をにらんだ。【佐々木雄高】