最速154キロ左腕の江陵・古谷優人投手(3年)がソフトバンクから2位で指名された。名前を呼ばれるとほっとした表情を浮かべ、隣に座り目頭を熱くした谷本献悟監督(36)と握手をかわした。「こんなに上の順位で呼ばれてうれしい」と笑顔を見せた。会場に集まって目守っていた在校生らからは拍手がわき、同校初のプロ指名を祝福された。

 今夏、今季高校生左腕最速の154キロをマーク。甲子園出場経験はない。だが、力のある直球とキレ味鋭いスライダーを駆使して北北海道大会準々決勝で8者連続を含む20三振を奪って大会記録を塗り替えるなど話題を呼び、評価を上げた。「活躍している姿をみんなに見せたい」とプロでの生活に思いをはせていた。