阪神が甲子園での秋季練習を打ち上げた。金本知憲監督は来季の二塁手争いの候補として、1年目を終えた板山に期待。

 「入ってくるでしょう、そりゃ。三塁もできる。二塁、三塁、外野というね」。

 「もちろん、秋季キャンプでチャンスがあれば三塁でやらせる。外野もやらせる」。

 来季、中継ぎ起用が決定的となった岩崎については「そこを一番、期待している投手」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -秋季練習終了。秋季キャンプに向けた準備を

 金本監督 体を大きくしよう、強くしようというテーマで始まって、技術練習としてはそんなに追い込む秋季練習じゃなかった。短い時間で内容のある練習をしようと。思った通りはできた。秋のキャンプに行くと両方やる。技術練習もたくさん。トレーニングもやるし、実戦も。ランニング、ダッシュの量も増えてくる。長くダラダラやるわけじゃない。

 -秋季練習は見えないところで追い込んでいたか

 金本監督 トレーニング室でも結構、マックスに。補助をつけるまで限界まで行って、そこからプラス2回。相当、筋肉痛だと思うよ。筋肉痛でも一汗かいて動けるというのもね。いつも言うように筋肉痛慣れ。動き始めは「これ、すごいな」と思っても、一汗かいたら動けるようになる。僕も経験している。筋肉痛も起こらなくなってくる。それを分かって欲しかった。

 -岩貞は肉体面が弱いと階段ダッシュを見て指摘していた

 金本監督 階段ダッシュだけじゃない。全体的に。逆に言えば、こんなひょろっこいのによく投げたなという。夏場、モロにそれが露呈されたけれど、体がしっかりしてきて、スタミナも力もついてくれば、そりゃあもう、楽しみよ。

 -だから秋は鍛える場

 金本監督 覚悟しておいてもらわんと。いま、もう結構、追い込んでるんじゃない? 急に強くならない。最低、ひと冬で3カ月くらい。

 -高山が盗塁する勇気が足りないと言っていた

 金本監督 そこであきらめるか、そこを何とかクリアして、走れる選手を目指していくか。(足は)遅くはない。脂肪が多いから、トップスピードに乗るのが遅い。走りだしたら速いからね。