新助っ人候補はサラリーマン右腕-。オリックスは高知秋季キャンプで外国人選手4人の入団テストを行うが、うち2人が神戸市内の室内練習場で調整。オリックス選手らが「いったい誰?」とざわつく中、白人の投手はライアン・エバンス(25)と名乗った。

 「プロになりたかった。テストを受けられることになって、すごくドキドキしている」。関係者によるとこのエバンスは、オリックスのシニアアドバイザー就任が決まったOB長谷川滋利氏の紹介。そんな「長谷川ルート」第1弾となる右腕の経歴は実に異色だ。

 米国ユタバレー大を卒業後に野球をやめ、コンピューターのソフトウエア会社に現在まで勤務。「野球を3年間やっていなくて、5カ月前に再開した」。大学チームの練習試合などに登板していたところ、入団テストを持ちかけられた。

 193センチの長身から最速は自称92マイル(148キロ)。スライダーとチェンジアップを投げるという。ブランクがあり実力は未知数だが本人は「コントロールの良さを見てもらいたい。契約してもらって、1軍で活躍したい」と意気込む。ジャパニーズドリームをつかむつもりだ。【大池和幸】