巨人ドラフト6位の二松学舎大付・大江竜聖投手(17)が16日、都内ホテルで仮契約を結んだ。小3の時に両親が離婚。男手一つで育ててくれた父広志さん(54)も同席する中、契約金3000万円、年俸480万円(いずれも推定)、背番号64を提示された。大江は「親が陰ながら苦労してきたから成長できた。焼き肉に連れて行ってあげたい」と笑った。

 5歳で同じ左投げの父に投げ方を教わった。離婚後、料理に挑戦して弁当も作ってくれた。不格好で火が通っていない時もある、手づくりハンバーグが大好物。試合では誰よりも大きな声援をくれた。だから「寂しい思いをしたことはありません」。好きな言葉は「一球入魂」と「感謝の気持ちは行動で示せ」。「投げている姿を見たい。それが一番のプレゼント」と目を潤ます父に「旅行は小学校のころ、京都の祖母のところに行ったくらい。一緒にメジャーの試合を見に行きたい」と、アメリカ旅行を約束した。【浜本卓也】