阪神は21日、オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言した糸井嘉男外野手(35)との契約が合意したと発表した。

 07年オフの新井貴浩以来、9年ぶりとなるFA野手補強に、阪神球団首脳も興奮を隠せなかった。四藤慶一郎球団社長は「大きな決断をしてもらい、感謝している。走攻守ですべてにおいて、最高水準があり、決定力も持っている選手。大きな力になってくれると思う。とにかくチームの総合力がアップする」と力を込めた。

 交渉役の高野栄一球団本部長の電話が鳴ったのは、午後1時。決断を知らせる糸井からの連絡だった。「よろしくお願いしますという電話をいただきました。加えて、直接、私のところに来たいと言ってくれた。だから、報告だけで十分だからと」。直接会って入団のあいさつがしたいという糸井の熱意に驚かされた。4年総額18億円(推定)で、糸井がオリックス時代にもつけていた背番号7を用意する見通し。今後、糸井とスケジュールを調整し、入団発表を行う。