25日から台湾で行われるアジアウインターリーグに「NPBウエスタン選抜」で参加する中日の6選手と2コーチが22日、名古屋市の球団事務所で出発の報告を行った。並んで一言ずつ抱負を語った中で、圧倒的な存在感を放ったのが英智外野守備走塁コーチ(40)だった。

 選手が話し終えると「硬い! こういうのがバーンと抜けられないところなんですよ」とピシャリ。報道陣から「お手本を」と言われた英智コーチは「台湾に行くと名古屋の普段の環境がいかに恵まれているか、よく分かる。感謝の気持ちが生まれてくる。そういうのをベースにした上での野球が大事だと思うし、人間的にも大きくなり、プレーにも反映する。合言葉は全員開幕1軍です。あと台湾で変なところに誘われないように。地元のご飯を拒否せず食べるように…」と、立て板に水のごとくコメントした。若手選手は口をあんぐりしていた。

 ウインターリーグ参加者は英智コーチのほか嶋村一輝打撃コーチ(35)鈴木翔太投手(21)野村亮介投手(23)加藤匠馬捕手(24)石岡諒太内野手(24)溝脇隼人内野手(22)近藤弘基外野手(23)。