オリックス福良淳一監督(56)が24日、日本ハムからFA宣言した陽岱鋼外野手(29)を追いかけ、世界を旅する意欲を示した。現在は代理人を通じて獲得交渉を行い、フロントも現場も推移を見守っている最中。ただ今後、交渉への出馬が必要になったときには「東京でも札幌でも台湾にでも、どこでも行きます」と不退転の決意で臨む。

 楽天など他球団も陽獲得に名乗りを上げており、ライバルは多い。だが福良監督には切り札がある。陽の若手時代の日本ハム2軍監督で、リーグ屈指の外野手に成長する基礎を作った。師弟関係で結ばれた2人だけに、殺し文句も必要ない。「わかってるよな!?」の一言で事足りるかもしれない間柄だ。大ヒット曲「アジアの純真」で知られる人気デュオPUFFYがこの日、初紅白を射止めたが、16年の年の瀬は福良監督が陽を追いかけアジアを旅する。【堀まどか】