巨人小山雄輝投手(27)と楽天柿沢貴裕内野手(22)のトレードが4日、合意に達した。

 世代交代に向けて若手野手を求めている巨人と、先発投手の補強を目指していた楽天の思惑が合致した。近日中にも両球団で入団会見が行われる。

 小山は先発ローテーション入りが期待される直球とフォークを武器の右腕。14年には6勝をマークして台頭の兆しを見せたが、その後は伸び悩み、ここ2年は1軍未勝利。プロ6年目の今季の登板は9試合(先発は1試合)で1敗、1ホールド、防御率4・85に終わったが、潜在能力は高い。

 柿沢は俊足巧打が魅力の右投げ左打ちの内野手。神村学園時代にはエースで4番を務め、2年夏から3季連続で甲子園に出場したが、身体能力の高さを見込まれ、プロ入りを機に野手に転向。15年に育成選手となったが、今季途中で支配下登録へ復帰。守備に向上の余地は残すが、打撃ではイースタンリーグで首位打者争いを演じ、打率2割8分6厘で同リーグ2位の好成績を残した。