阪神掛布雅之2軍監督(61)が10日、台湾ウインターリーグの視察を終え、桃園空港から帰国の途についた。

 7日から3試合、若手5選手のプレーをチェックした。「みんな元気なのでね。我々の時代からは考えられない環境。我々はアメリカしかなかった。来年は結果を出して、こういう野球から卒業する選手にならないといけない」。昨季は岩貞が同リーグのMVPに輝き、シーズン10勝を挙げるキッカケになった。

 それだけに、参加した選手について、温かいまなざしを送る。「特に心配だったのは石崎で(10月の)フェニックス・リーグから彼らしさが出てなかった。2回投げたけど、ある程度、自分で納得する結果を出したんじゃないか」と話す。さらに「横山も1発を食らったけど、チェンジアップで三振を取った組み立ては素晴らしかった。キャンプから取り組んでいる球。精度が上がれば十分に1軍で通用する」と目を細めた。青柳も先発で好投を重ね、新球カーブに手応えを深める。「クイック、けん制、投げること以外の課題をかなりクリアしている」と指揮官。誰もが、順調に取り組んでいる。

 野手に目を向ければ、横田と坂本が、いずれも掛布2軍監督の前でアーチを架けるなど最高の内容。「横田はあれだけの数字、結果を出している。一回りも二回りも大きくなった」と評する。ナインは台湾で充実の日々を過ごす。15日までのレギュラーシーズンを終えると、16日からプレーオフを戦い、18日に優勝決定戦が行われる。