「ゴジラ」の足跡をたどって2年目の飛躍につなげる。巨人の変則右腕長谷川潤が今オフ、石川県内の「松井秀喜ベースボールミュージアム」訪問プランを口にした。15日から、入団前に2年間所属したBC石川のある同県で自主トレを行う。トレーニングの一環として「行ってみたかった。(練習場から)車で約1時間ぐらいだしどうなるか分かりませんが行ければ勉強になる」と語った。

 超一流の極意を吸収したい。長谷川は15年ドラフトで全116選手中、最後の育成8位指名。今春キャンプは3軍だったが、臨時コーチを務めた松井氏の講義で「打ちにくいのはどんな投手ですか?」と勇気を出して質問した。緊張と高揚感もあって「(内容は)あまり覚えていなくて…」と苦笑いも、オーラをじかに感じた。その後に支配下枠を勝ち取り、5月にはプロ初登板初先発。順調にステップを踏んでいる。

 松井氏は年末年始を地元で過ごすことが多く、長谷川の訪問日次第では“再会”できる可能性はある。先発陣の中でも希少な横手投げ右腕に、貴重な質問のチャンスが再び訪れるかもしれない。【浜本卓也】