球界初の漫画大使誕生!? 阪神青柳晃洋投手(23)に、「週刊少年マガジン」などを刊行する講談社が漫画宣伝大使のオファーを検討していることが17日、分かった。今年1月の入寮時に約300冊の漫画本を持ち込むなど、大の漫画好きで知られる変則右腕。趣味の世界でも全国デビューが近いかもしれない。

 同社関係者は「青柳選手の漫画に対する熱意を、そういった(宣伝大使という)形で広報活動していただければうれしい限りです」と説明。いろんな「○○大使」は数あれど、漫画大使が実現すればプロ野球界では初めての“大役”だ。

 発端は11月下旬、青柳がツイッターに投稿したつぶやきだった。台湾ウインターリーグに参加中の右腕が、愛読する「週刊少年マガジン」が台湾で読めないことを残念がった。これに「マガジンの公式ツイッター」が反応。同リーグから帰国するまで、期間中に発刊された雑誌の取り置きを約束した。青柳自身、「マガジン」に連載されている作品は全てチェック。高校野球を題材にした「ダイヤのA」(寺嶋裕二)など、人気作品は単行本も購入している。青柳の漫画好きは認知され始めており、宣伝効果は大きいかもしれない。

 現在台湾で奮闘中の青柳は、「講談社」の申し出に気を良くしたのか、登板4試合で2勝&防御率1・69の好成績。15日にレギュラーシーズンが終わり、この日最優秀投手賞の受賞が発表された。昨年は岩貞が受賞し、今季の大活躍につなげた。NPBウエスタン選抜の一員で出場する今日18日の優勝決定戦では、胴上げ投手になる可能性もある。青柳が「マガジン」の表紙を飾る日は、遠くないかもしれない。【梶本長之】