巨人阿部が坂本に「主将道」を伝授する。18日、長野・松本市内でトークショーを実施。来季が主将3年目の坂本について「もっと発信していけばチームは同じ方向に向いて強くなる」と考えを口にするよう提案。「負けが込んだ時とか選手ミーティングを増やしていい。グアムでも言うつもり」と来年1月の自主トレ中に思いを伝える意向だ。

 前主将阿部だからこそ坂本の苦労が分かる。28歳から8年間務め、6度の優勝を経験した。チームを束ねる方策の1つとして「こういうことを言いたいんですけどって前もって年上の人に言っていた」。いきなりズケズケ言うと和が乱れかねない。根回しをし、先輩のフォローを受け遠慮いらずの雰囲気をつくった。「勇人(坂本)は周りがよく見えるようになった。思っていることもあるだろうし言えば全員が言うことを聞く。お伺いを立てながらでも言った方がいい」と勧めた。

 グアム自主トレでは、小林誠に捕手生活で得た考えを記した「阿部ノート」を渡す。「捕手道」と「主将道」の伝承と大忙しになりそうだが「オレの方が必死に練習頑張るからね」と頼もしかった。【浜本卓也】