秋の東都リーグを制した日大・太田和輝内野手(3年=日大三)が「ポスト京田」に名乗りを上げた。24日、千葉・習志野市内の同大グラウンドで、年内の練習が終了。弟賢吾は日本ハムでプレーし、自身もプロ入りを目指す太田は「京田さんが(ホームに)かえしていた走者をかえせるように。目標は15打点」と中日ドラフト2位の京田陽太内野手(22)の穴埋めを誓った。

 弟の存在を力に変える。1歳下の賢吾は、14年ドラフト8位で日本ハムに入団。出場機会はなかったが、2年目で初の1軍に昇格した。仲が良く、食事にも出掛けるが「弟がごちそうしてくれて…。おいしい肉を食べさせてもらった」と肩をすぼめる。弟から大谷の話などを聞き、刺激を受けながら「負けられないです」と闘志をたぎらせた。

 リーグ戦通算6本塁打(2部含む)の長打力に期待がかかる。憧れは侍ジャパン監督でソフトバンク、巨人でプレーした小久保。「内角低めの球のさばき方が好きだった」と今でも記憶に刻まれる。11月には侍ジャパン大学代表選考合宿にも参加。同世代から刺激を受けた。「京田ロス」を豪快な1発で払拭(ふっしょく)する。【久保賢吾】