今季優勝は藤浪&鳥谷の復活次第でしょ!昨年末に行った恒例の「日刊スポーツ阪神ファンアンケート」。「17年優勝のキーマン選手はズバリ誰?」で、藤浪晋太郎投手(22)と鳥谷敬内野手(35)が1位と2位になった。ともに大不振でBクラス低迷の要因になったが、虎党は復活を待ちわびているようす。3位はFA移籍の糸井嘉男外野手(35)。この3人で有効回答の約70%を占め期待の大きさが表れた。

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 「優勝のキーマン選手はズバリ誰ですか」。この問いで最多の1213票を集めたのは藤浪だった。今季の勝利数は昨年の半分の7止まりで自己ワーストの11敗。入団以来4年連続の2桁勝利もならなかった。Bクラスに終わった要因と指摘されても仕方ない。でも藤浪の力はこんなもんじゃない。虎党の期待は大きい。

 「藤浪の復活なしに優勝はない」(兵庫県30代男性)。「藤浪の復活に尽きる。小さくまとまらず、本来の荒れ球を武器にして大胆な投球を復活させて欲しい」(福岡県50代男性)。「藤浪の安定性。軸になる投手なので、先発したら勝つという安心感を与えて欲しい」(大分県70代男性)など多くのエールが届いた。具体的な成績目標を挙げるファンも多かった。

 「藤浪が投手大谷級の活躍。15勝5敗で!」(埼玉県30代男性)。「藤浪が昨年ぐらいの数字(14勝)を残さないと厳しい」(大阪府50代女性)。虎党の多くがいかに期待しているかが分かる。

 藤浪に次ぐ862票を集めたのは鳥谷だ。藤浪と同じく今季は大不振。12年から継続してきた連続フルイニング出場も7月に667試合で止まった。北條に遊撃を奪われたままシーズンを終えたが、背番号1の復活を待つファンの多さが数字に表れた。

 優勝には「鳥谷の普通の活躍(打率3割&エラー5個以内)」(千葉県40代男性)が不可欠で、「鳥谷の復活が最大の補強」(大阪府10代男性)と言い切る人も。2月のキャンプで目指した本塁打量産打法が失敗だったとし、「来年はこれまでの調整法で臨んで欲しい」(大阪府20代男性)というメッセージもあった。

 アンケートでは「藤浪と鳥谷の復活」(大阪府40代女性)と2人を併記して活躍を願うファンも多かった。藤浪と鳥谷の合計票は、なんと全体の半数以上の約57%に上った。来季は生え抜きスター2人の逆襲に乞うご期待だ。【松井清員】

【ファンの声】

 「北條、原口、高山を我慢して使い続けること。再来年以降の優勝にもこの3人の活躍は重要だから」(京都府40代女性)

 「暗くならない明るいベンチ。声を出して楽しく楽しく」(香川県40代女性)

 「今年は若手が出てきたけど、来年は研究される。そこをどううまくやるか」(静岡県10代男性)

 「何と言っても打線の爆発。本塁打100本超えと盗塁も100個以上」(神奈川県60代男性)

 「阪神だからで許される甘えを全員がなくし一丸になること。FAや外国人に頼っていては暗黒時代に逆戻り」(岡山県30代男性)

 【阪神ファンアンケート】

 インターネット「ニッカンスポーツコム」で16年12月5日から12日まで実施。総数は3649票。

 【性別】男性86・2%、女性13・8%。

 【年齢】40代が最も多く32・1%。以下50代18・8%、30代15・3%、20代11・1%、60代8・7%、10代6・7%、70代5・9%、80代1・2%、その他0・2%。

 【居住地】大阪府20・6%、兵庫県13・4%、東京都12・9%、神奈川県7・5%、京都府5・3%、埼玉県4・1%、北海道4・0%、千葉県3・9%(上位8都道府県)