日本野球機構(NPB)は5日、年始の業務を開始した。

 プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(74)は、年頭のあいさつで昨年1年間を振り返り、「一昨年の賭博問題の延長線上で新たな賭博が発覚したこと。3月末から始まったシーズンが、約2500万人近い観客動員を更新することができた。日本シリーズも盛り上がりを見せた。それから何と言っても2020年のオリンピック種目に競技種目として復活できた」と言い、野球賭博問題については「決して手を緩めない。野球界の浄化については間断なく対処していく」と続けた。

 3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催される。

 「まずは目の前に迫るWBCにおいて、世界一奪還に向けて結束する」と宣言。「その後、WBC後の4月、5月には3年半後のオリンピックを見据えて、監督人事を含めた新しい態勢づくりがどうあるべきか、議論が行われることになる」と見通しを示した。

 WBC後については、「11月には国際試合、意味のある国際試合を企画しています。企画が進んでいます。中長期的に侍ジャパン事業を含めて、どのように確立、発展させていくかについても心を砕いています」と話した。