阪神のビールかけが甘酒に!? 阪神ドラフト4位の福岡大大濠・浜地真澄投手(18)が5日、練習を公開し、先輩たちに愛飲する甘酒を配るプランを明かした。実家は1870年(明3)創業の「浜地酒造」。疲労回復に良いとされる甘酒はドジャース前田やソフトバンク本多らも飲んでおり、甘酒文化を広め、虎の悲願Vにも貢献や~。

 ドラフト4位右腕の浜地が、“マル秘”作戦を練っていた。「甘酒大作戦」だ。今日6日に入寮するが「まずはしっかりあいさつをしたい」。先輩たちのハートをわしづかみにする? 逸品は、実家から持ち込む。福岡にある実家は150年近く続く酒造会社。自身も愛飲する甘酒製品を引っさげ、まずは寮の先輩へあいさつ回り。「(知識は)言えます。何ケースか持って行くので飲んで頂ければ」。チャンスがあれば、寮に入ってる先輩だけでなく、主力選手にも差し入れることになるに違いない。

 甘酒と言えば、江戸時代から夏バテ防止に飲まれるようになり、現代でもその効果は実証されている。疲労回復にいいとされるブドウ糖やビタミンB1、B2、B6、必須アミノ酸などが含まれている。プロ野球選手でも愛飲する選手は多い。ドジャース前田は広島時代、大瀬良に栄養をすぐ吸収すると勧め、ソフトバンク本多も「1日練習が終わった後に飲むと体に染みわたってくれるんですよね」とお気に入りだ。

 浜地が飲み始めたのは高校2年生のとき。以来、牛乳と割って飲むのが日課だ。きっかけは母智子さんからのひと言。病気がちで季節の変わり目に体調を崩すことが多く、智子さんから「栄養にいいから、飲んでみたら」と提案され、飲むようになった。「体の調子が良くなって、朝すっきりします。風邪も引かなくなりました」(浜地)。もしかしたら、優勝に突き進む虎戦士の“マル秘”グッズになっているかもしれない。

 もちろん、野球では甘~い部分は一切ない。この日は福岡大大濠の野球部グラウンドで始動。5時間にわたって下半身強化のための走り込みやキャッチボールなどで汗を流した。「ダメだったらクビになる。どうなるか分からない世界なので、気持ちを引き締めてやりたい」。プロで生き抜く覚悟が言葉ににじむ。虎の悲願のビールかけが、甘酒かけになることもあったりして…。【山川智之】

 ◆浜地真澄(はまち・ますみ)1998年(平10)5月25日、福岡市生まれ。元岡小1年の時、福岡大大濠野球部OBでもある父浩充さんが当時監督を務める元岡少年スピリッツで野球を始める。元岡中で軟式野球部に所属し、3年時に県ベスト4。福岡大大濠では2年秋からベンチ入り。昨春は九州王者も夏は福岡大会初戦敗退。184センチ、88キロ。右投げ右打ち。